2 resultados para Zaire
em Academic Research Repository at Institute of Developing Economies
Resumo:
コンゴ共和国では、1980年代以降深刻な不況が継続する一方、首都ブラザヴィルの人口規模が急速に拡大してきた。それに伴う農村の衰退を指摘する研究が多いが、本稿では都市向け食糧生産の拡大によって著しい拡大を遂げた農村地域の事例を紹介し、近年になって浮上してきた生産ボトルネックについて検討する。ブラザヴィル近郊の農村地域では1980年代頃から都市居住者の入植が進み、隣国ザイールからの移住労働者を利用して、都市向けキャッサバ生産が活発に行われるようになった。しかし、近年耕作地の不足に直面すると、コンゴ人とザイール人、またコンゴ人の中でもエスニック集団によって、土地利用権の制限を行う動きが生じてきた。土地余剰状況の中で移民労働者を利用して拡大を続けてきた都市向けキャッサバ生産は、土地制約の中で岐路に立たされている。