5 resultados para 313.7
em Academic Research Repository at Institute of Developing Economies
Resumo:
本稿は政治制度をめぐる二つの大きな理論的流れについて整理したものである。一つは、制度の効果に注目する外生的制度論の流れである。制度の効果を前提としたうえで,自己利益極大化のためそうした効果を期待する制度設計者によって制度が設計されたと考えるものである。取引費用の低減、集合行為問題の解決などがそのカギとなる。もう一つは、制度をプレーヤーたちの行うゲームのなかでの均衡と考える議論である。プレーヤーのインセンティブを重視し、制度形成を内生的なメカニズムのなかで考えるもので、内生的制度論と呼ばれる。
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Elections play a crucial role in political stability in post-democratization, and electoral administrations are the key to the electoral process. However, not all newly democratized countries have established reliable electoral administration. New democracies in Southeast Asia, such as the Philippines, Indonesia and Thailand, have independent election commissions which have different characteristics, especially in terms of neutrality. Based on three cases, this paper claims that the stakes of politics are the major determinant of the variations in neutrality. The high stakes of politics in Thailand brought about the partisan election commission, while the low stakes in Indonesia made the electoral system relatively neutral. Like Thailand, the high stakes of politics in the Philippines also cause political intervention in the electoral administration.
Resumo:
ブルンジ、ルワンダ、コンゴ共和国では、いずれも2015年に大統領の三選禁止規定が変更されたが、その影響は大きく異なった。ブルンジでは激しい抗議活動と弾圧によって政治が著しく混乱したのに対し、コンゴでは抗議活動はほぼ封じ込められ、ルワンダでは抗議活動すら起こらなかった。抗議活動の強弱は、反政府勢力の組織力に依存する。ルワンダとコンゴでは、1990年代の内戦に勝利した武装勢力が政権を握り、国内に強力な反政府組織が存在しないうえ、経済的資源の分配を通じて反対派を懐柔できた。一方、国際社会の仲介によって内戦が終結したブルンジでは、権力分有制度のために反政府勢力が強い影響力を保持し、また反対派を懐柔するための資源も乏しかった。「三選問題」が示すのは、民主的な政治制度を採用しつつそれを形骸化させる政権の姿勢だが、それは冷戦後のアフリカで形成された政治秩序の一つの類型でもある。