誰が「海賊」を処罰するのか? -- 「地域訴追モデル」とケニアにおける海賊裁判


Autoria(s): 杉木, 明子
Data(s)

16/02/2016

16/02/2016

2016

Resumo

2000年代半ば以降、アデン湾・ソマリア沖で急増した海賊問題は、海賊の取締や処罰を国際社会に問い直す問題である。海賊の不処罰が顕在化する中で新たな対応に迫られた国際社会は、様々な選択肢の中で拿捕国が拘束した海賊被疑者をソマリア近隣諸国へ引渡し、第三国が普遍的管轄権のもとで訴追・処罰する「地域訴追モデル」を次善策とみなした。ケニアはソマリア近隣諸国の中で最も多くのソマリ海賊被疑者を受入れ、処罰してきた。本稿ではケニアの先駆的な海賊裁判の事例から「地域訴追モデル」の問題を明らかにし、海賊および海上犯罪を処罰するためにどのような取り組みが必要であるか検討する。

Identificador

アフリカレポート 54 (2016): 1-12

http://hdl.handle.net/2344/1497

アフリカレポート

54

1

12

Idioma(s)

ja

jpn

Publicador

日本貿易振興機構アジア経済研究所

Institute of Developing Economies, JETRO

Palavras-Chave #ケニヤ #ソマリア #海賊 #犯罪 #裁判 #329.26 #FEKE Kenya ケニア #FESO Somalia ソマリア
Tipo

Article

Journal Article