中央アフリカにおける国家の崩壊


Autoria(s): 武内, 進一
Data(s)

29/06/2014

29/06/2014

2014

Resumo

中央アフリカでは、2013年3月、当時のボジゼ政権がムスリムを主体とする武装勢力セレカの攻撃によって瓦解して以降、宗教の差異を基軸とする対立が激化し、暴力に歯止めがかからない状況が続いている。こうした「宗教対立」の根本には、政治秩序の崩壊がある。現在の混乱は、植民地化以前の奴隷狩りをも含む長期の歴史過程において中央アフリカ国家に埋め込まれた矛盾の噴出と解釈できる。フランスをはじめとする国際社会の関与は、人道危機を緩和する効果があった一方で、結果として国土の分断を促した。事態は依然として流動的だが、中央アフリカが政治秩序の確立に失敗すれば、国際安全保障上の著しい脅威となることは避けられない。

Identificador

アフリカレポート 52 (2014): 24-33

http://hdl.handle.net/2344/1351

アフリカレポート

52

24

33

Idioma(s)

ja

jpn

Publicador

日本貿易振興機構アジア経済研究所

Institute of Developing Economies, JETRO

Palavras-Chave #中央アフリカ共和国 #チャド #スーダン #国内紛争 #暴力 #イスラム #宗教 #国家 #国内政治 #312.4473 #FCCD Chad チャド #FCCX Central African Republic 中央アフリカ共和国 #MWSJ Sudan スーダン
Tipo

Article

Journal Article