インドにおける民主主義体制と「トラスト」 -- 政治的安定性の認識構造
Data(s) |
24/06/2014
24/06/2014
01/06/2014
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Resumo |
本稿はインドの大都市部における2003,2005年の政治社会意識調査データを基に,社会的な信頼感,政府や制度に対する信頼感が人々の認識構造においてどのように位置づけられているか探った論考である。これらのいわゆる信頼=トラストは,政治的有力感,民主主義に対する認識などと密接な関係にあり,インドの政治的安定性を考える上で重要な変数である。平均・共分散構造分析による分析から,人々の政治社会の認識構図において,社会的信頼感に代表される社会に対する認識と,政治体制への信頼感に代表される政治体制に関する認識は分離されていることが示される。両者が分離していることで,社会の不安定性は政治の不安定性に転化せず,その意味で,インドの民主主義体制の安定性が保たれていること,政治体制への信頼は政府が人々の日常に関わる政治,経済政策において実績を上げることによって高まることなどが本稿の実証研究から示される。 |
Identificador |
アジア経済 55.2 (2014.6): 2-35 http://hdl.handle.net/2344/1343 アジア経済 55 2 2 35 |
Idioma(s) |
ja jpn |
Publicador |
日本貿易振興機構アジア経済研究所 Institute of Developing Economies, JETRO |
Palavras-Chave | #インド #民主主義 #政治体制 #社会資本(社会学) #意識調査 #312.25 #ASII India インド |
Tipo |
Article Journal Article |