ブラジルの貧困高齢者扶助年金 -- 表面化する人種問題からの再検討
Data(s) |
17/12/2012
17/12/2012
01/03/2012
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Resumo |
近年,ブラジルでも高齢者問題への関心が高まっている。しかし,ブラジルでは老化と人種を関連づけた研究はほとんど行われておらず,その要因として,同国で人種が社会問題として表面化したのが最近であることや,老化と社会構造の関係を究明する批判的社会老年学があまり普及していないことなどが挙げられる。そこで本論は,ブラジルの貧困な高齢者を対象とする非拠出型の年金制度を,同国の人種をめぐる社会構造の変化から捉え,その意義について再検討する。本論では,ブラジルの貧困高齢者を対象とした扶助年金は,同国で問題化する人種との関連で語られるようになったか,また,語られるようになった場合,それはどのような関連においてなのか,という問いを立てる。そして,扶助年金と人種(黒人)に関する言説分析を行い,おもに1990年代以降のブラジルで施行されてきた普遍主義的社会政策との関連から,高齢者政策について批判的な解釈を試みる。 |
Identificador |
アジア経済 53.3 (2012.3): 34-56 http://hdl.handle.net/2344/1189 アジア経済 53 3 34 56 |
Idioma(s) |
ja jpn |
Publicador |
日本貿易振興機構アジア経済研究所 Institute of Developing Economies, JETRO |
Palavras-Chave | #ブラジル #社会構造 #社会福祉 #人種問題 #老人福祉 #貧困 #年金 #364.6 #LSBL Brazil ブラジル |
Tipo |
Article Journal Article |