インド州議会選挙における「反現職要因」としての経済変動
Data(s) |
25/06/2012
25/06/2012
01/06/2011
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Resumo |
本稿の目的は,インドの民主主義において顕著にみられる「反現職」または「現職批判」(antiincumbency)と呼ばれる現象を生みだしている要因を実証的に明らかにすることである。分析の対象として1965年から2009年にかけて主要な15州で行われた州議会選挙を取り上げ,在任期間中の経済変動が現職の州政権の再選可能性に与える影響を定量的に分析する。その結果,選挙直前の経済状況の良し悪しが州政権の交代・継続に重大な影響を及ぼしているということが実証的に明らかにされる。その一方で,在任していた期間全体の経済実績については,現職の州政権が再選される可能性に対して影響を与えているという結果は得られない。したがって,インドの民主主義体制の特徴である激しい政治変動の要因として,短期的な経済状況が非常に不安定であるということが重要な役割を果たしていると結論づけられる。さらに,連邦政府と州政府の関係が現職の州政権の再選可能性に大きな影響を与えているという結果も実証的に示される。 |
Identificador |
アジア経済 52.6 (2011.6): 2-35 http://hdl.handle.net/2344/1147 アジア経済 52 6 2 35 |
Idioma(s) |
ja jpn |
Publicador |
日本貿易振興会アジア経済研究所 Institute of Developing Economies, JETRO |
Palavras-Chave | #インド #選挙 #経済事情 #314.8 #ASII India インド |
Tipo |
Article Journal Article |