第4章 財政の透明性と経済成長:理論モデル構築に向けたメモ


Autoria(s): 小山田, 和彦
Data(s)

24/03/2011

24/03/2011

01/03/2010

Resumo

本章の目的は、透明性の向上が財政運営におけるガバナンス改善過程の初期段階で取り組まれるべき最優先課題であると考え、何らかのショックをきっかけとして財政の透明性が向上し、公共投資の効率化などを通して経済成長が進む過程を表現するような理論モデルの構築に向けて、基本設定の面で考慮すべき問題や現時点でのアイディアをまとめ、来年度以降に取り組むべき課題と作業手順について整理することである。財政の透明性向上を動機付ける可能性の高いものとして金融危機の発生を考え、選挙サイクルを通して財政赤字が累積し金融危機につながるとの仮説を立ててみた。そして、家計や企業などの経済主体が真の財政状況を知るまでに必要な時間の長さを財政の(不)透明度と定義し、モデル化を行うことを提案したい。

2009年度調査研究報告書

Identificador

『開発途上国における財政運営上のガバナンス問題』小山田和彦編、千葉、日本貿易振興機構アジア経済研究所、2010年、61-76ページ

http://hdl.handle.net/2344/986

開発途上国における財政運営上のガバナンス問題

61

76

Idioma(s)

ja

jpn

Publicador

日本貿易振興機構アジア経済研究所

Institute of Developing Economies, JETRO

Palavras-Chave #発展途上国 #財政 #340 #C Developing countries 発展途上国
Tipo

Book chapter

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