サウジアラビアにおけるザカートの徴収-イスラームの税制と国家財政-


Autoria(s): 福田, 安志
Data(s)

12/04/2007

12/04/2007

01/09/2000

Resumo

本稿ではサウジアラビアにおけるザカート(ザカー)の徴収について検討した。イスラーム諸国におけるザカートは、一般的には、イスラーム教徒が任意で提供する「お布施」的なものとして理解されることが多い。しかし、ザカートは初期イスラーム時代には、イスラームの教団国家の歳入の大きな柱であり、事実上、公租の役割を果たしていた。サウジアラビアでは18世紀半ばにサウード朝が興ったが、サウード朝は初期イスラーム時代を模範とするワッハーブ派と協力して国家を建設したため、サウード朝においてはザカートが重要な国家の歳入源となった。20世紀には石油開発が進み、石油収入が国家歳入の大部分を占めるようになったが、ザカートの徴収は現在でも続けられている。続いて、イスラーム法で定められているザカートの賦課対象と賦課率について述べ、のサウジアラビアの事例を示しながら賦課対象と賦課率について検討した。さらに、企業や個人がザカートを支払う場合の賦課対象や賦課率について述べ、サウジ企業に課せられるザカートと外資に課せられる所得税の相違について検討した。

Formato

928006 bytes

application/pdf

Identificador

イスラム世界 55 (2000.9): 73-93

http://hdl.handle.net/2344/545

イスラム世界

55

73

93

Idioma(s)

ja

jpn

Publicador

日本イスラム協会

Fonte

イスラム世界 55 (2000.9): 73-93、日本イスラム協会

Palavras-Chave #イスラーム税制 #イスラム税制 #ザカート #ザカー #国家歳入 #サウジアラビア #財政 #租税 #Islamic Taxation System #Tax #Zakat #Zaka #State Revenue #Saudi Arabia #Public finance #Taxation #340 #345 #MESU Saudi Arabia サウジアラビア #H29 - Other #H39 - Other #336
Tipo

Article

Journal Article